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歴史

古代の書物にも著されていた「黒大豆」の薬効作用

 古来から、黒大豆が体に良いことは広く知られていました。例えば、黒大豆の有名な産地である丹波地方や美作地方では、古くからの民間療法として喉に良いとされ、せきが出たり、喉に痛みを感じるときなどに黒大豆の煮汁を飲むことが伝承されてきました。また、漢方の世界ではその歴史は更に古く数千年前より「黒豆衣(こくずい)」と呼ばれる生薬として、様々な症状に利用されてきました。

 古代中国の聖人神農が著したとされる医薬書『神農本草経』には、黒大豆が病気の治療に用いる食物として記載されているほか、多くの書物に黒大豆の体に与える効能や美容効果の記述が見られます。
日本の薬学に多大な影響を与えた『本草綱目』(1590年)にも、黒大豆の薬学的効能が記されています。
ただし、これらの書物には、黒大豆に含まれる薬効の化学成分や、黒大豆がどの様に体内に作用して効能効果が得られるのかは記載されていません。 しかし、近年においては、科学的見地から黒大豆の薬効や健康機能の解明が進められており、その効能効果のメカニズムが明らかになりつつあります。

<出典:『丹波黒』 発行 兵庫県>

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